2006年5月9日(火)16:30

ドイツはEU拡大により巨額の利益

ベルリン(ddp)

キリスト教民主同盟(CDU)所属のエルマー・ブローク欧州議員は、EU拡大のドイツへの影響に関する率直な議論を求めた。2004年の拡大ラウンドからドイツほど大きな恩恵を受けた国はほかにない、とブローク議員は火曜日ベルリンで西部ドイツ放送(WDR)主催の「EUフォーラム」の席で語った。

ドイツのEUへの710億ユーロの実質負担金は、1230億ユーロの貿易黒字と合わせて考える必要がある。対ポーランドのみでも2004年のドイツの貿易黒字は40億ユーロにのぼった、とブローク議員は語った。

「私たちは公正な費用対利益の分析を行う必要がある」。というのも新規加盟10ヶ国への拡大は「経済的および政治的成功」なのであり、過小評価してはならないからだ。しかし欧州憲法の批准がフランスとオランダの国民投票で阻止されたのは残念だ。それゆえ憲法の発効に向けて新たなイニシアチブが必要となる、とブローク議員は主張した。

アンゲラ・メルケル首相(CDU)が2007年初めのドイツのEU議長国任期中にも憲法批准プロセスに新たな刺激を与えると言明したことに、ブローク議員は明確に歓迎の意向を表明した。ブローク議員は、EU憲法だけが今日市民がEUに訴える問題を解決することができると強調した。

原題:Milliardengewinn fuer Deutschland durch EU-Erweiterung




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